コロナ

高校の友達にワクチン打つべきか聞かれて答えに悩んだ話

皆さんこんにちは。

お医者さんの卵、いや修行僧ことwoodstockです。

今日はタイトルにもあるようにSARS-CoV-2 のワクチンに関する話をしていこうと思います。

できるだけ正確な情報をもとに書いていこうと思いますが、全てが正しいと言い切ることはできないので、そこは理解していただきたいです。

あくまで僕自身の考えをつらつらと書いていく回と思ってもらえるとうれしいです!


自分の周りの雰囲気

少し前に僕の通う大学から、希望者にはワクチンの接種を行うという旨の連絡を受けました。

自分を含め、周りの同級生たちはみんな受けるようです。

ワクチンを受けるかどうかの話はあまりせず、何日に受けに行くかや、何時ごろに行くように予約するかなどの話がメインだった気がします。

授業でワクチンの有効性やリスクについてそこまで深く講義があったわけではないので、みんながすぐに打つという選択をできたのは、普段からアンテナを張っていたからなのでしょうか。

友達からの連絡

先日、高校の同級生から

「ワクチンって打つべき?」

という質問というか相談というかそんなラインがきました。

すぐに自分は

「打った方がいいよ!」

と答えようとしました。

けれどよくよく考えてみると、その友達は僕と同じ年齢なので20代前半です。

僕は病院実習も始まりますし、自分のためというよりかは患者さんなど病院の人に移さないようにするという意味もあってワクチンは打ちます。

しかし医療系ではない学部を専攻している彼は状況が違います。

若い人たちにとってはワクチンを打つことによるリスクベネフィットのバランスがかなり拮抗してくるのではないかと思います。

一般的なリスクベネフィット

SARS-CoV-2ワクチン接種におけるリスクベネフィットに関して簡単にまとめていきたいと思います。


リスク

ワクチンを打つことによるリスクは副反応に集約されると思います。

軽度の副反応の中には若い人にはほぼ必発のものもありますし、アナフィラキシーのような重い副反応もまれに起こることが起こっています。

また、アストラゼネカのワクチンは血栓症が起こるケースもあるとする報告もあります。

ベネフィット

ワクチンを打つことによるベネフィット(利益)はどんなことがあるでしょうか。

まずは社会全体としてみると、行動範囲の比較的広い若年者に免疫をつけさせることはかなりメリットがあります。

また、高齢者や基礎疾患をもつ人に会う機会のある人は、その人たちを守る意味でベネフィットがあります。

さらに、コロナに感染して重症化してしまう可能性と後遺症の残る可能性を下げることにもベネフィットがあります。

若年者ではどうか

これら2つの観点を若年者目線で少し議論してみましょう。

そしてここでは高校の友人のみに付随するリスクベネフィットを中心に話していきます。

友人はワクチン接種によって自分に直接影響することを聞いてきたので、公益性をここで持ち出すことは目的ではないからです。

まずリスクに関してですが先に述べたもの全てが当てはまると思います。

むしろ発熱や倦怠感などの副反応は若い人に発生確率が高いというデータもあります。

ここで大事なことは上で述べたリスクは、ワクチンを打つと「必ず懸念される」ものとなってしまいます。

もう少しわかりやすく説明するために簡単な算数を使ってみます。

このとき接種により起こる望ましくない事象は

ワクチンを打つ確率(P)×副反応が起こる確率

となります。

ここで注目してほしいのが、ワクチンを打つという選択をした場合、その確率Pは常に1であるという点です。

これが「必ず懸念される」ということの意味です。



続いてベネフィットに関してです。

その人個人だけのメリットは、コロナに感染して重症化してしまう可能性と後遺症の残る可能性を下げるということになります。

しかし、20代の重症化率や後遺症の残る確率は高くありませんし、そもそもコロナに感染するかどうかもわかりません。

つまり、接種により回避できる事象は

感染する確率()×重症化・後遺症の確率

で表わされると考えます。

重症化や後遺症の確率は、感染しなければ確実に0です。

このことをあまり考えていない人が多いのではないかと感じます。

もちろん社会や周りの人が享受するメリット(集団免疫など)もありますが、それを強要してワクチン受けさせる理由の一つとすることはあってはならないと思います。

ワクチンを打つかどうかは最終的に個人が決定するべきです。

リスクベネフィットを比較して

上記で述べた2つのことまとめると、リスクベネフィットの比較は

①感染する確率(I)×重症化・後遺症の確率

②ワクチンを打つ確率(P=1)×副反応が起こる確率

 

この2つの比較によってできるのではないかと考えます。

ここで確率Iは適切な感染対策で低くすることが可能であるということを付け加えておきます。

長々と書きましたが、つまり

  • ①が②よりも小さい、と思うなら急いでワクチンを打つ必要はない
  • ②が①よりも小さいと思うならワクチン接種を勧める

 

ということです。

ちなみにここでは重症化・後遺症への不利益と副反応による不利益が同じものだと仮定しています。これけっこう大事です笑

まとめ

これまでのことを簡単にまとめたいと思います。

まず前提として、ハイリスク者と会う予定があるならその人を守る意味でも打ったほうがいいし、社会全体としてみたら行動範囲の比較的広い若い人たちも打ったほうがいい(集団免疫の意味で)

個人のリスクベネフィットで考えると、副反応のリスクとコロナ発症で起こるリスクを天秤にかけた時にどっちに傾くかで考えるべきですが、コロナ発症の確率Iは本人しだいで可変だが、ワクチンを打つとP=1であるという点に注意が必要だということです。

また、今後ワクチン接種した人は許可される的な感じで行動の制限が緩和された場合は打つメリットが増えるかなといった感じです。

これはまだ何とも言えませんね。

そして一番大切なのは、打つべきかどうかの判断は最終的には個人が決めるべきだということです。

社会や周りの人が享受するメリット(集団免疫など)を振りかざして、ワクチン接種を強要することはあってはならないと思います。

今回は旧友からの思わぬ連絡で、ワクチンについてもう一度考え直すきっかけとなったので共有したいなと思って書いてみました。

みなさんの選択の一助となればうれしいです。

ではまた。

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